1月9日 礼拝のお知らせ
礼拝のおしらせ
こどもの礼拝(9:00-9:40)
主日礼拝(10:15-11:45)
・説教者:林副牧師
・説教題:「すべての始まりには不思議な力が働く」
※新型コロナウィルス感染症への対応
・礼拝へのご出席はマスクの着用をお願いします。
・体調の優れない方は出席をお控えください。
・讃美歌は奏楽を聴くのみで歌詞を味わい黙想して下さい。
・教会備え付けの聖書、讃美歌は使用しません。
・礼拝堂の換気をしています。
・礼拝堂の人数制限(80人)を行っており、上限を超えるときには礼拝中継を実施しているキリスト会館へとご案内しています。ご了承ください。
Youtube と Facebook で礼拝を配信しています。
—牧師コラム「麦嵐-bakuran-」—
京都で過ごした学生時代、新しい一年を始めるにあたっては、かならず京都観世会館に出かけていました。この観世流の能楽堂では元旦に謡初めが行われるのです。京都の能楽師が三十人ほどで謡曲の高砂の小謡のひとつである四海波(しかいなみ)を謡い始めると、能楽堂全体が人間の声で震えだします。言祝ぎの振動は人の魂を揺さぶる勢いを持つようで、年があけ清々しい初日を始められたという充足感が得られます。謡初めが終わると、能楽師たちも、私たち参列者も一斉に京都平安神宮にある能舞台へと掛けだしていきます。ここでは翁(おきな)が披露されるのです。京都東山のぴりりと肌を刺す空気と、活気ある人々の往来、ことのはが魂に力を注ぐことの確信を得ながら、これから始まる一年の見通しを広く見渡していきたいと願い過ごしてきました。私にとっては、人間の業として、神に祈ること、神に初穂を捧げることの価値を、経験を持って味わう出来事でもありました。(中井記)