11月27日 礼拝のお知らせ
礼拝のおしらせ
こどもの礼拝(9:00-9:40)
主日礼拝(10:15-11:15)
・説教者:中井牧師
・説教題:「あなたの救いが近づいている」
※新型コロナウィルス感染症への対応
・礼拝へのご出席はマスクの着用をお願いします。
・体調の優れない方は出席をお控えください。
・讃美歌は奏楽を聴くのみで歌詞を味わい黙想して下さい。
・教会備え付けの聖書、讃美歌は使用しません。
・礼拝堂の換気をしています。
・礼拝堂の人数制限(80人)を行っており、上限を超えるときには礼拝中継を実施しているキリスト会館へとご案内しています。ご了承ください。
Youtube と Facebook で礼拝を配信しています。
—牧師コラム「麦嵐-bakuran-」—
7月21日から始まった倉敷教会礼拝堂建築100周年記念事業が概ね完了したところで、本日11月20日の献堂式となりました。この日、主日礼拝の中で当事業に携わって頂いた藤原美樹教授、暁建築設計事務所様、藤木工務店様をお迎えして礼拝を執り行っています。1923年に竣工した礼拝堂は、この倉敷において目に見える神の宣教の器として今日まで大切に扱われてきましたが、都度の補修を重ねていくことにより建築時の姿が少しずつ変化してきた側面もありました。藤原先生との研究により、かつて礼拝堂建築に携わった西村伊作と創立メンバーが大切にした精神性、当時は生活改善と呼ばれた、一人一人の人生が尊ばれ、そのつながりには上も下もない、誰もがひとつところに集えることを喜びとする新しい人間像と社会像が再び生きた姿として浮かび上がってきました。今回の改修工事は大屋根葺き替えを主とする工事でありつつ、礼拝堂が本来もつ精神性を甦らせるための記念事業にもなりました。藤原先生には8年にも及んだ研究の成果を示して頂きました。山田暁所長には、事業コンセプトをご理解いただいた上で最善の計画を立案し指揮して頂きました。そして、藤木工務店とその関係者の皆様には、例年にない酷暑の折、竹中幼稚園の夏期休暇期間を利用せざるをえないという、教会が幼稚園と両輪の関係にあって神の宣教の器であり続けるための絶対条件の中で、技術的にも期間的にも幾重もの難題を強いたにも関わらず、幼稚園環境への献身的な配慮を注ぎながら、この難工事を成し遂げて頂きました。この夏、みなさまがそれぞれに取り組んで下さった出来事は、私たちの歴史に刻まれ、記憶され続けていくこととなります。また、この事業は、私たちが次の世代に、この礼拝堂を継承するために必要な事業でもありました。藤原先生が上梓される『小さくてよいもの』、暁建築設計事務所様による事業報告書並びに資料集、藤木工務店様による改修完了後の建築写真集は、この倉敷教会礼拝堂と共に教会の歴史資料として永久保存されます。このようにして、ひとつの建物を通して、この同じ時代に多様な背景をもつ大勢の方々と、倉敷教会員一同とは、くすしき出会いを与えられました。このことを私は神の導きと信じています。そして、ここに浮かぶ感謝の念を第一の献げ物として神にお捧げします。この献堂式につながるすべての方の上に祝福がありますようにお祈り申し上げ、感謝の辞といたします。(中井記)