6月4日 礼拝のお知らせ
礼拝のおしらせ
こどもの礼拝(9:00-9:40)
主日礼拝(10:15-11:15)
・説教者:中井牧師
・説教題:「言葉に生きる」
※新型コロナウィルス感染症への対応
・礼拝堂・会館などに出入りする際には手指消毒を徹底してください。
・礼拝出席はマスクの着用をお願いします。
・体調の優れない方は出席をお控えください。
・讃美歌は小さな声で歌ってください。
・教会備付の聖書と讃美歌は使用しません。
・礼拝堂の換気をしています。
・会館2階でも礼拝中継を実施しています。
Youtube と Facebook で礼拝を配信しています。
—牧師コラム「麦嵐-bakuran-」—
毎月第三土曜日に開催しているイムズミュージックでの出来事です。その日担当だった若尾裕さんによるワークショップでは、即興で歌を創ることになりました。10数名の参加者それぞれに発言してもらい、歌に仕立てる言葉の提案を受けます。ちょうど広島でのサミットが終わった時期に当たるので「G7」というキーワードで言葉を出し合おう、そこで登場した言葉をつなげて歌詞をつくろうということになりました。「ジグザグ」、「ジーンズ」、「ジュース」など、それぞれには意味のつながりを持たない濁音の言葉が提示されます。参加者にインド旅行帰りの方がおり「バラナシ(ベナレス)」という都市の名前が登場しました。インドのヒンドゥー教では、「明日」と「昨日」が同じ単語なんだという話題が登場し、自分を中心に同心円状に時間が拡がる不思議な認識に一同が感心していました。言葉の羅列には意味なんか無いじゃないかと怒り出した人がいました。同時に、意味のつながりなど無い言葉が、個人の意志を越えて組み合わせられるところにおいて、誰にも知られていない新しい意味が再構築されていくのであり、大勢が混沌と関わる中から生み出されるものには価値があるという意見も出され、参加者がそれぞれ主体的に関わって生み出されたのが、次のような歌詞でした。「ジリジリ太陽、ジーンズはいたじいさんが、ジュースを飲んでジャズしてる。ジグザグ人生バラナシ時間、昨日も明日もくそくらえ」、意味が無いようで、在るようで、同時に一人の創作力では決して生み出し得ない言葉の羅列は、その場を忍耐し続けた人々によって生み出された作品となりました。この歌詞をもとに一同が思い思いに歌う空間こそ、即興音楽という瞬間芸術の中心点でありました。(中井記)