7月23日 礼拝のお知らせ
礼拝のおしらせ
こどもの礼拝(9:00-9:40)
主日礼拝(10:15-11:15)
・説教者:中井牧師
・説教題:「いつまでも残るもの」
※新型コロナウィルス感染症への対応
・礼拝堂・会館などに出入りする際には手指消毒を徹底してください。
・マスク着用は個人判断でお願いします。
・体調の優れない方は出席をお控えください。
・讃美歌は小さな声で歌ってください。
・教会備付の聖書と讃美歌は使用しません。
・礼拝堂の換気をしています。
・会館2階でも礼拝中継を実施しています。
Youtube と Facebook で礼拝を配信しています。
—牧師コラム「麦嵐-bakuran-」—
イムズミュージックのドキュメンタリー映画が完成し、7月14日(金)にプレミア上映会が開催されました。田中順子さんが主催、若尾裕さん、岩本象一さんというお二人のプロのミュージシャンがファシリテートすることによって続けられてきたこの約5年、計67回のワークショップの日常を映した作品です。慎ましくも継続していく活動には必ず歴史が生まれるという感想をもちました。参加者ははじめは全くの戸惑いと気後れに右往左往するのもつかの間、たちまち即興音楽の主体的な演奏家に育っていくのです。音楽療法をもとに開発されたワークショップであり、音楽療法そのものは精神医療の世界において有効なものと認知されていますが、その手法はどうしても治療者と患者という二項を際立たせてしまうものになります。治療を受ける者は常に患者という役割を担うことになる、そこには一人の人間として主体性が弱められてしまうという問題意識があったと、プレミア上映会後のトークショーで主催者が語られていました。音楽はそもそも療法ではなく、悦びであり、誰かに占有されるものではなく誰もが触れられるものであるという認識に立ち、健常者や病者、治療者や患者、玄人や素人という役割を取り払って、それぞれが一人の人間として音楽に関わっていこうとする営みがイムズミュージックです。即興音楽をもとにして、その日集まってきた一人一人が音楽を創成していく瞬間に立ち合っていくときに、それぞれの人の魂が悦ぶ瞬間があると私は感じています。音楽は療法ではなく悦びであるという素朴な認識は、自分の魂がその日とても充足され、参加前よりも確実に満ち足りているという実感に基づく感想です。人ひとりは大切なり、との言葉の実践でもありました。(中井記)