9月5日 礼拝のお知らせ
礼拝のおしらせ
こどもの礼拝(9:00-9:40)
主日礼拝(10:15-11:45)
・説教者:中井牧師
・説教題:「扉を開けてください」
※新型コロナウィルス感染症への対応
・礼拝へのご出席はマスクの着用をお願いします。
・体調の優れない方は出席をお控えください。
・讃美歌は奏楽を聴くのみで歌詞を味わい黙想して下さい。
・教会備え付けの聖書、讃美歌は使用しません。
・礼拝堂の換気をしています。
・礼拝堂の人数制限(80人)を行っており、上限を超えるときには礼拝中継を実施しているキリスト会館へとご案内しています。ご了承ください。
Youtube と Facebook で礼拝を配信しています。
—牧師コラム「麦嵐-bakuran-」—
2021/8/29
流行性感冒(所謂スペイン風邪)は今から約100年前の1918年頃から世界中に蔓延し始めます。この頃の日本では米価が暴騰し全国的な騒動が巻き起こっていました。その前年1917年には第一次世界大戦にアメリカが参戦することで長期の戦争が終結に向かいますが、戦争集結は1919年のヴェルサイユ条約締結を待つことになります。そうした折1923年には関東大震災が発生、東京は大混乱に陥っていきます。この時代の人々は戦乱、飢饉、疫病、地震を同時に体験していきます。内村鑑三をはじめとするキリスト者の一部には聖書が示す終末(世の終わり)を予感して「再臨運動」に傾倒していきます。内村鑑三が晩年に携わる信仰的熱狂は、1912年に夭折した愛娘ルツ子との惜別の経験と、この時代の混沌の全てを背景としており、その言葉には相当のリアリティがありました。100年を経て、二度の大戦、核兵器、テロリズム、気候変動、暴走する資本主義に加えて新型コロナ禍に翻弄される私たちは、いま自らの信仰にどのような言葉を紡ごうとしているでしょうか。(中井記)