10月24日 礼拝のお知らせ
礼拝のおしらせ
こどもの礼拝(9:00-9:40)
主日礼拝(10:15-11:45)
・説教者:中井牧師
・説教題:「手紙の温度」
※新型コロナウィルス感染症への対応
・礼拝へのご出席はマスクの着用をお願いします。
・体調の優れない方は出席をお控えください。
・讃美歌は奏楽を聴くのみで歌詞を味わい黙想して下さい。
・教会備え付けの聖書、讃美歌は使用しません。
・礼拝堂の換気をしています。
・礼拝堂の人数制限(80人)を行っており、上限を超えるときには礼拝中継を実施しているキリスト会館へとご案内しています。ご了承ください。
Youtube と Facebook で礼拝を配信しています。
—牧師コラム「麦嵐-bakuran-」—
2021/10/17
2020年のコロナ禍第1波の頃にカミュの『ペスト』(宮崎嶺雄訳)を読みましたが、このたび岩波書店から三野博司訳『ペスト』が出版されたことをある方に教えて頂きました。コロナ禍第4波(2021年6月頃)、大阪の医療逼迫に心を痛めながら新訳『ペスト』を読みました。1950年に出版された宮崎訳から71年ぶりの翻訳で読みやすく、また注釈が充実しています。作品執筆時の背景の理解がすすみました。カミュはニヒリズムと恐怖政治に対峙しながら、疫病を災厄の比喩ととらえ、人間に対する圧倒的な災厄に人間性を失わずに向き合うための姿勢を描こうとしまし。「彼(リユー)が得たのは、ペストを知りそれを思い出し、友情を知りそれを思い出し、愛情を知りいつの日かそれを思い出すだろうということだけだ。ペストと人生の試合において人が勝ち得ることができたすべて、それは知識と記憶である。おそらく、タルーが勝負に勝つと言ったものがそれだったのだ!」。たしかに『ペスト』は疫病の世界が舞台の小説です。それと同時に人間に降りかかる圧倒的な災厄に対して希望を忘れないメッセージでもありました。(中井記)